– 当サイトの能面の種類分けについて –
能面は上演される演目によって(例えば鬼界が島にながされた俊寛や、須磨の浦で入水自殺した平家の敦盛の容貌を写した十六等のように)、ある曲のみに用いられる演目の専用面や、その逆に、いろいろな場面に広く流用できる面、自流独自の面を使用するその流派の専用面の三つに分けられます。
そして能の中で最も中心となるかづら物の若い女性を主人公とする幽玄本位に用いる能面は、各流派によって異なります。宝生流では節木増が、観世流では若女、金剛流では孫次郎、金春、喜多流では小面がその代表面となり、そのよう使い分けをしております。
当サイトでは『井伊家伝来能面百姿』を参考に能面を六つの項目に分けて掲載しています。
(『井伊家伝来能面百姿』平凡社 1983.10 増田正造 編著)
翁面 – 翁
例:白式尉、黒式尉等
男面(尉面含む) – 男
例:中将、平太、喝食、慈童、童子、一角仙人、痩男、小牛尉、三光尉等
非常に数が多い
女面 – 女
例:小面、若女、孫次郎、万媚、近江女、増女(節木増もこの仲間)、般若、曲見、深井、橋姫等
非常に数が多い
鬼畜面 – 鬼
例:大べし見、小べし見、大飛出、小飛出、怪士、しかみ、小獅子、獅子口等
怨霊面 – 霊
例:悪尉、山姥(やまんば)、猩々等
狂言面 – 狂言
例:武悪、恵比須、毘沙門、大黒、神仏面等 狂言、その他で使用される面
狂言、その他の面(作品の準備が整い次第公開いたします。)